たまの覚書

記憶を書きとめておくところ

中にもスイッチほしい

トイレに入ると、三回に一回くらいの確率で、外から扉を押さえられ電気を消された。
真っ暗なトイレは怖くて、泣き叫んで扉を叩くといつも笑い声が返った。そのうち、不意に力が緩み、私は勢いあまって外へ飛び出しながら転ぶ。
転んだ私の無様な姿を見て、だっさ!と笑うのだ。

怖くて怖くて、トイレに入る時は扉を少し開けるようになった。きったねーなドアくらい閉めろ!と結局閉じ込められた。